研究室紹介

建築から都市を、都市から建築を考える

新しい建築理論の構築とそれを形あるものにするデザインの実践を行います。建築を単体で考えるのではなく、都市空間や自然環境との関係性の中から導き出すことができる強いコンセプトを大切にします。また、人が集まる空間や居心地が良いと感じる空間を分析し、その魅力の根源を探究し、建築デザインにフィードバックして行きます。ここでは「建築から都市を、都市から建築を」考えます。

専門分野

建築設計、建築意匠、キャンパス計画学
アセンブル(統合)デザイン手法

研究テーマ

建築デザイン、都市のパブリックスペース
環境建築、アフォーダンス、境界

  研究活動の目標

・「都市と建築」「意匠と工学技術」そして「建築と社会」を的確につなぐデザインを実現するためのプロセスとアウトプットが私のこれからの研究活動の目標と考えます。具体的には以下の三つを研究の柱としたいと思います。

Activity Design  都市と建築を繋ぐ

・都市と建築を繋ぐパブリックスペースのデザインを中心に、そこでの人々の活動をデザインに取り込んで行きます。サーベイやそこでの分析に基づき、人の動きの見える化を行い、空間に変換して行くデザインです。大学のキャンパスと都市空間の関係や、公共性の高い建築で、具体的なサーベイから論理的な空間構成の組み立てを行うための研究です。

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・具体的な実践としては、これまで50以上の大学キャンパスの設計経験と国内外100以上の教育施設視察調査の実績と経験を活かし大学運営本部と連携し、東海大学グランドデザインタスクフォースに参画し学内全キャンパスのグランドデザインならびにデザインコードの作成を行っています。

Assemble Design    意匠と工学技術を繋ぐ

・総合芸術としての建築デザインを一歩踏み込んで、意匠と構造や設備・環境、材料といった建築に関わる全ての工学技術を一つに融合し、一体的に創造するアセンブルデザインの研究です。パッシブな自然エネルギーを利用した風の流れや光の取り入れ方、また、力学的な力の流れから生まれるかたちを探求しデザインして行きます。


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・工学系の研究室をはじめさまざまな分野の研究室を学際横断的な連携を図ります。さらに研究室ではこれら研究の応用として、さまざまな建築の設計競技にも挑戦をしています。また、長期的には企業との協働研究なども視野に入れることで、建築の枠組みを拡大し、多角的な研究活動を行って行く予定です。

Accessibility Design   社会と建築と人を繋ぐ

・子どもから高齢者まで、また、あらゆる国籍、性別、障害を越えたすべての人々が参加でき、生活がしやすい社会のための都市・建築デザイン。都市から建築、そして身近なものまでシームレスに繋ぐデザインの研究を取り組んで行きます。ユニバーサルデザインと言われているこの分野の中で、都市空間、建築空間に特化したアフォーダンスをかたちにする研究です。

 


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・具体的な実践としては、大学運営本部とともに神奈川ウェルネスコリドール(KWC)構想に参加しています。健康をテーマとするこのプロジェクトの中で、建築的なアプローチによる研究・実践を行うことで地域社会との連携強化を図って行きます。